
戦後漫画の先駆けとして一世を風靡した“のらくろ”。手塚治虫、赤塚不二夫、ちばてつやなど多くの有名漫画家多大な影響を与えた、元祖犬キャラ。のらくろは小学生の頃にとてもハマった時期が有り、今でものらくろの豪華製本版漫画を何冊か大切に所蔵しているほどの、のらくろファンだ。

今回森下を訪れたのは、原作者の田河水泡の地元がここ森下で、ここに“のらくろーど”という商店街と、田河水泡・のらくろ館が森下文化センター内にあり、少し前から気になっていたので、今回の立ち寄ってみることにした。
まずはのらくろーど。商店街としてはそう長い距離は無いのだが、昔ながらのお店も多く残っており、古き良き商店街という感じだ。商店街にはのらくろの旗や看板などもたくさん掲げられており、各店でものらくろ愛が溢れていた。




この中で、のらくろグッズなどを販売している昔ながらの帽子屋さんがあって、お店のおばあちゃんと少し話してから、ここでのらくろオリジナルTシャツを購入。背中には大きなのらくろが描かれていて、結構可愛い。のらくろーどの良い記念となった。



のらくろーどを通り過ぎるとすぐ右手に、森下文化センターが現れる。ここもそう大きな施設では無いが、地元の公民館として地元では大事な役割を果たしているらしい。



この森下文化センター内に、田河水泡・のらくろ館がある。そう大きな展示スペースでは無いものの、田河水泡の生い立ちや、これまでののらくろ作品、のらくろ以外の作品、田河水泡の仕事場を再現した展示などもあって、意外にも充実した展示であった。また入り口の壁にはのらくろファンである多くの巨匠漫画家たちから贈られたサインメッセージが展示してあったのも感動的であった。





下町のランチは深川飯の“割烹みや古”。大正時代から営業していて、90年の歴史がある老舗の深川飯屋さんで、店構えもとても趣があった。あの鬼平犯科帳の著者、池波正太郎も通ったお店らしい。そして深川飯セットを注文し、江戸庶民にも大人気であった深川飯を本当に久しぶりに食べたが、アサリの香りがご飯に染み込んでいてとても上品な味わいで美味しかった!


今回は立ち寄り時間としては短かったが、普段はあまり行かない東京下町散策が少し出来て、大好きなのらくろにも会えて、美味しい深川飯、そして隅田川のリバーサイドを見ることが出来てとても楽しかった。