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クリエイティブが大好きなのに、なぜか商社マンになってしまった私のマニアバース!

大好きな絵本作家、とりごえまりの最新作!

僕は昔から絵本作家のとりごえまりさんのファンで、アートギャラリーや書店などで行われたトークイベントにも何度か足を運んで、直接お話もしたことがあり、以前その場で絵本にサインを頂いたこともあるくらいのファンである。とりごえまりさんは現在生まれ育った金沢に拠点を戻して絵本やイラスト制作などを続けている。そして個展などのイベントなどがあると東京に来られているようだ。

とりごえまりさんの過去の絵本作品は殆ど持っているのだが、ここ最近はとてもゆっくりとしたペースで絵本を出版している。そして絵本の内容からもわかるように、可愛い飼い猫たちと穏やかな日々を過ごしていることが伺えてとても嬉しく思っているが、昨年の11月に新作の絵本、『ゆきのひのさんぽ』が出版された。絵も文もとりごえまりさんが手掛けた絵本はなんと14年ぶりらしく、かなり時間があいたが、その間も絵本の絵のみを手掛けていたり、イラスト展などは開催されていたので、正直そんなに新作まで期間があいていたという印象はなかったのだが、14年と聞いて驚いてしまった。

『ゆきのひのさんぽ』は、とても素敵な絵本だ。

そらくんと猫のチャイが、この冬はじめての雪が降った次の朝、散歩に出かけたところからお話は始まる。そらくんとチャイが言葉を交わす声、リスが動く音、鳥が羽ばたく音と鳴き声、それらが小さく聞こえてくるようだ。雪に音がすいこまれたような、とても静かな世界が絵本の中で素敵に表現されている。そして自然の中で起こるささやかな奇跡を、読者である我々が何だか声を潜めながら、こっそり覗き見しているような楽しさがある。

とろごえまりさんは元々金沢出身なので、雪国としての経験があるからだと思うが、雪景色の中でのそらくんと猫のチャイがとても活き活きと魅力的に描かれている。雪はどうやらとりごえまりさんの原風景なのだろう。

とても可愛い、柔らかな絵のタッチがとりごえまりさんの特徴で、僕も毎作品癒されているし、飼っている猫に限らず、鳥やリスなどの動物もとても可愛く描かれている。今回の『ゆきのひのさんぽ』も実にシンプルなストーリーではあるが、この雪が降る静かな森の中の世界観が何とも今の季節にぴったりで、温かいスープかクリームシチューなどを楽しみながら読みたいような絵本である。

最近はとても趣向を凝らした絵本作品が実に多いし、刺激や新しさを求める子供たちにはそういった新しいタイプの絵本がやっぱりウケるのだと思うが、僕はどこかとりごえまりさんの普遍的な温かさ、柔らかさに惹かれ、いつも癒される気がしており、その意味でも彼女の絵本は子供向けだけではなく、大人が読むとどこか心が洗われるような気がするから不思議だ。

僕の目指したい絵本のタイプとは少し違うし、とりごえまりさんの猫に対して、僕は犬によりフォーカスしたいところではあるが、それでもとりごえまりさんの絵本からインスパイアされることは実に多いし、これまでもかなり刺激を受けている。今回の新作絵本、『ゆきのひのさんぽ』を読んで、また久々にとりごえまりさんの世界観に触れることが出来て、何だかまた自分の絵本制作に対する大きなモチベーションを受けたような気がしている。